カーボパウダーの真実!バルクアップ(筋肉増加)や体重増加に必要?
2018/05/27
私たちの体を大きく育てるのに最も重要なのは体のエネルギーレベルを高めて、
「アナボリック状態」、つまり筋肉を成長させて同化作用の状態を作ることです。
私たちの体は十分なエネルギー、適当な血糖やインシュリンがあれば積極的に体を育てます。
炭水化物はエネルギーレベルの材料
炭水化物はダイエットでも筋トレでも邪魔者扱いされやすく、できるだけ摂らないようにしている人も多いですが、体を育てるのには炭水化物は実はとても重要です。
なぜ炭水化物が大事なのかと疑問でしょうが、それはエネルギーレベルを引き上げる材料が炭水化物と脂肪だからです。
タンパク質ももちろん重要ですが、一定水準以上さえ満たされれば、大きな差はありません。
(残るタンパク質は燃料に燃やされたりもしますが、炭水化物とは代謝過程が異なるためにエネルギーレベルを引き上げるのにはあまり役に立たないです)
ボディビルダーではない限り、タンパク質は体重kg当たり1.5グラム摂取すれば十分足ります。
例えば、私たちの体のエネルギーレベルを10までとします。 (数値は例です)
A:1~3まではカタボリック状態(筋肉分解)、つまりエネルギーが不足して体がどんどん痩せていく状態です。
B:3~7までは維持状態、つまり痩せたり、育てることもしない平衡状態です。 C:7~10まではアナボリック状態、適当なエネルギーがあって活発に体を育てる状態です。 D:10以上は、エネルギーが過度に残るために、残ったものは脂肪として保存します。 |
ご覧のように、体を大きく育てるにはCの段階を維持しなければなりません。
筋トレを成功させるには「C」アナボリック状態にいること
痩せている人たちの特徴は、エネルギーの起伏が大きくて、「A」カタボリック状態にいるということです。
しかしやせ細っている人が、太るために市販のプロテインを飲むと「筋肉が増えないでお腹だけ出てくる」と言いますが、それは考えてみれば当然の結果です。
プロテインに入っているマルトデキストリン炭水化物は血糖とエネルギーレベルを急激に上げていきますが、通常は1時間以内に消化が終わります。
吸収の早い炭水化物が一度に入ってくると、体は急に上がった血糖を早急に処理するため、その分多くのインシュリンを一度に分泌します。
なので、多量のインシュリンによって血糖が落ちる時にとても急激に落ちてしまいます。
つまりA状態からD状態に急激に上がって急激に下がるのです。
多くの方たちが誤解しているのですが、体はそうやってインシュリン量を調節するので、入ってきたエネルギーの量と高エネルギー状態がどれだけ続くのかは大きな関係がありません。
炭水化物の特徴がもっと重要です。
カーボパウダーはトレーニングをサポートするだけ
よく宣伝されているカーボパウダーは「体重増加剤」ではありません。
カーボパウダーはトレーニング時の運動能力を高めるため、多量の炭水化物を配合した混合パウダーであって、基本的に短時間の高い血糖値上昇が必要とされるトレーニング前後をサポートするために作られたものです。
これを「継続して飲み続ければ、体重増加にも効果がある」と商業的な広告をして成功しただけです。
そして販売者たちは1回摂取量50グラムを超えるカーボパウダーを1日4回ずつ飲むと体重が増えるという主張までして宣伝します。
しかし上に述べたように、そうやって1時間のインターバルで急激に上がったり下がったり反復するエネルギーパターンでは体を育てることではなく、これではお腹だけを育てることになります。
体をちょっと太らせようとする方々は基本的には1日3食で、食事量をいつもより増やさなければなりません。
太った人がご飯の量を減らさない限り痩せないこと、痩せた人もご飯の量を増やさない限り太らないことは当たり前ですね。
体を育てることに成功した人々の共通点を見ると、根気のある運動+多くの食事+吸収が遅い自然食でよく食べているという点です。
よく食べるということはアナボリック状態、つまり高エネルギー状態を長時間維持するためのものです。
カロリーが過度に高くても「C」に行くことが「D」になるだけです。
バルクアップにはある程度の脂肪の増加も避けられない
カロリーは適当量をしっかり摂り、消化時間は長く維持されてからこそ「C」アナボリック状態を長く維持することができます。
ご飯、ジャガイモ、サツマイモ、パンなどほとんどの食物の複合炭水化物は消化吸収に2時間以上かかります。
カーボパウダーのようなものに比べてカロリーが低くても、はるかに長く「C」状態を維持できるようになります。
だから筋トレなどの運動を長くやってきた多くの人が自然食を中心に摂取するよう強調するのです。
バルクアップも同じですが、「C」状態を維持しなければならないですが、最高のアナボリック状態を作るために高エネルギーを食べたりするので、その段階を探すうちにたまには「D」段階にも入ってしまったりもします。
自分だけの「C」アナボリック状態を見つけるまでは、ある程度の脂肪が増えるのは仕方ありません。
そのためにバルクアップを目指すなら、筋肉を増やす期間とダイエットをして脂肪を減らす期間を交互に設定することが重要なのです。
繰り返し言いますが、カーボパウダー(炭水化物のサプリメント)はトレーニング前後の運動能力を高めるためのエネルギー供給源であって、体重を増やす食品ではないのです。
どのような効果があるのかはよく知った上で効率良く摂取してください。
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