炭水化物の消化時間をタンパク質に比喩して考えてみると!
2018/05/27
運動されている方は、筋肉を作る直接的な材料であるたんぱく質に関しては興味があると思います。
しかし、体のエネルギー源である炭水化物に関しては、相対的に「悪いもの」であり、興味が少ないほうです。
ですので今回は「太る食べ物・栄養素」扱いされている炭水化物の食品たちの一度特徴を書いてみようと思います。
炭水化物別の体内への吸収の違い
・ 一番体内への吸収が早い食材(アミノ酸のように吸収がすごく早い炭水化物)
体に負荷を与えることなく、直ちに吸収される速い糖類はもちろん、ブドウ糖注射で....ジョークです、
蜂蜜です。
自然産蜂蜜はハチの体の中ですでに半分消化されている状態で、
吸収に必要な消化酵素、ビタミン、ミネラルまで一緒に含有していて分解吸収の過程が一番早いです。
マラソン選手たちが競技途中で蜂蜜を混ぜた飲料を飲むのはそのためです。
蜂蜜は果糖:グルコース=1:1程度であり、吸収されてすぐエネルギーに使用されます。
消火器で直接吸収された果糖は特有の発熱効果があって良質の蜂蜜を食べると体で熱が出るのが特徴です。
運動中、直前、直後に摂取することが理想的な糖類です。
・ 二番目に体内への吸収が早い食材(プロテインのようにかなり早い炭水化物)
かなり早いですが、体で若干の消化過程が必要な炭水化物です。
これらの代表者は
果物(ジュース)、砂糖
などです。
この糖類は蜂蜜より分子構造が大きいため、体で使用するにはビタミンとカルシウムなどを消耗する代謝過程が必要です。
特に砂糖のように他の栄養素がない糖類の場合、血中無機質を急速に奪って行くので過量摂取の際、体液のバランスを崩してしまうおそれがあります。
・ 普段にぴったりな体内への吸収速度を持った食材(鶏の胸肉のような炭水化物)
遅すぎでも、速すぎでもない消化吸収速度を持った炭水化物は
ご飯、じゃがいも、さつまいも、モチ、パン
などの多糖類の澱粉食品です。
もちろん、これらの間でも分子構造や繊維素の含有量によって多少の違いはありますが、おおよそ3時間前後の消化時間が消耗して、
持続的にエネルギーを供給するという面では肉類のタンパク質と類似した面があります。
成分は主にブドウ糖の塊のでんぷん質です。
消化時間は長くかかりますが、二番目の食材のように多量のミネラルを一度に奪っていくという欠点はなく、しっかりブドウ糖を供給するため、食事にちょうど良い食材です。
太りたい方はこの食材を食べることで安定的にエネルギーが供給されます。
・ 体内への吸収がゆっくり~もっとゆっくり~すごく遅い食材(カゼインのような炭水化物)
比喩が少し違うかもしれません。実はカゼインの吸収時間は、肉類と大きな差がないからです。
ですが...一般的に吸収が遅いタンパク質で多く使われてるからそのままモデルにしました。
この種類に属する炭水化物は一般的に趣味で運動してる人の供給源としてよく使われていません。
ただ、プロの選手たちや代謝疾患など、筋肉損失がとても深刻な方たちが睡眠の時に筋肉損失を防ぐために、
そしてグリコーゲン分解代謝にならない「糖原病」という希少疾患の患者たちが低血糖ショックに陥ることを防ぐために使われます。
それは
生トウモロコシ粉
です。なんと6時間という記録的な吸収時間の遅さが特徴です。(とうもろこしの澱粉ではありません)
しかし、問題は吸収時間が長いだけに消化がうまくできないということもありますし、
消化能力が落ちている方々はそのまま排泄されてしまう場合があります。
この原理を利用して糖尿病によく使われる「難消化性マルトデキストリン」というものも作られました。
・ その他の変種の炭水化物
他には「デキストリン」があります。
やや分解された澱粉と思うと少しわかりやすいかもしれません。
つまり澱粉からブドウ糖になる直前の段階です。
特にマルトデキストリンはカーボパウダーに主に使われる多糖類の炭水化物です。
口では甘みがあまり感じられないですが、体の中へ入るとすぐにブドウ糖に分解吸収されます。
砂糖ほどではないですが、体に相当の負荷がかかるのでお腹が出やすくなります。
まとめ
炭水化物は嫌厭されがちな栄養素ですが、確かに普段の食事では一番体内に取り入れやすい食材ですので、意識しなくても摂取してしまいがちです。
しかし、筋肉をつけたい場合や健康的に過ごしたいのであれば、炭水化物の特性を知った上で上手に食事に入れることで効率よく身体を作ることができます。
摂りすぎには気をつけながら、運動が終わったら蜂蜜を摂取するなど、ライフスタイルに合わせて炭水化物を摂りましょう。
ストロングスタイルな筋肉へ【HMBマッスルプレス】
→■1日6粒の摂取でサーロイン牛2kg、おにぎり150個分に相当するHMBを摂取するならコレ