低GI食品の生クリーム・チーズ・豚肉なら太らない?それは間違いです
2017/03/01
世の中には様々な情報が飛び交っています。
ダイエットに関することについて書かれたある記事の内容で、こんなものがありました。
「生クリーム、チーズはGIの数値が低いから太らないので、好きなだけ食べても大丈夫!」
???
低GIダイエットが一時期流行りましたね。生クリームやチーズが低GI値であることは確かです。
でも本当に好きなだけ食べても太らないと思いますか?
これにはGI値が低ければ良いという罠が隠されています。
また他の人のダイエット記事の中では
「ハリボーグミは1袋のカロリーは330カロリーしかないので、ダイエット中でおかずを食べたいならこのハリボーグミを食べてください。太らないから」
???
普通に考えても非常識であることは明らかですが、「低GI値なら大丈夫」という結果、グミなら太らないと言う人まで現れました。
GI値とは何なのかという、基本的な知識がない記事です。
このような情報で人々に間違った事を広げているのは本当に迷惑行為だと思います。
さらにテレビでもとんでもなく間違った情報が正しいことであるかのように教えられています。
「豚肉は健康に良くて豚肉の油は良質のすごく良い油だから太らないのです」
???
豚肉の油はビタミンDが豊富で不飽和脂肪酸の比率が高くてマーガリン、バターより良いのは確かですが、良質な油だから太らないということは絶対にありません。
ある人は料理に使う植物性オイルは太らないとも言いますが、一言で言うと油は油です。油はイコール脂肪です。
低GI食品なら何でも良い?いえいえ、それは間違っています!
またGI値の話に戻りますが、GI値が低くければ太らないというのがなぜ間違っているのか?
GI値というのは、小腸で吸収された炭水化物の血糖値とインシュリンの数値がどのぐらい急速に変わるのかをまとめたものです。
確かに高いGI値の食品よりも低いGI値の方が血糖値が急激に上がりにくく脂肪になりにくくする効果はあります。
でも、最初からもともと脂肪分が非常に多い食品を食べたらどうなるでしょうか?
生クリームやチーズ、豚肉を食べることは、GI値が低くてもダイエットに効果はないのです。
炭水化物を食べると、体の中で脂肪に変わって保存されるので、ある程度の常識を持った人はダイエットをしている時にGI値に気を使っているわけです。
つまり、GI値は炭水化物中心の食品を摂取する時にだけ高い低いに意味があるのです。
ですから、炭水化物ではなく、脂肪の塊の生クリーム、チーズ、豚肉などにはそもそもGI値はありません。
インシュリンとは何の関係もない脂肪にGI値の話を出すことは、無意味なことなのです。
このような食品はGI値の面だけで見れば低いですが、そもそも脂肪が多いので、血糖でもインシュリンでも関係なく、体脂肪にそのままくっつきます。
GI値は数十、数百の太る原因の一つに過ぎないということです。
でも、GI値が低い食材や商品を扱う企業は、低GI値であることだけを前面に出して宣伝し、脂肪分が高いことには触れないでしょう。
間違っているわけではありませんが、「ダイエットが成功する」とは言わないでしょうね。
まとめ
炭水化物を摂取する時は低GI値の食品の方が体の中で脂肪になりにくいです。
しかし、体内で脂肪に変わるのではなく、もともと脂肪の塊である食品を「低GI値だからダイエットに良い」ということは間違いです。
最初から脂肪なので、血糖値に関係なくそのまま体の脂肪となってしまうのです。
筋トレでもダイエットでも、中途半端な知識のまま実践してしまうと、間違った結果につながってしまいます。
色々な情報が溢れている中、本当の知識を知ることは難しいと思います。
今は正しいと思われることでも、何十年後、早ければ数年後には180度常識が変わることもあります。
テレビや企業の宣伝には過大な表現も多いです。
すべてを信じるのではなく、「こういう意見もあるんだな」くらいに思っておいた方が良いかもしれませんね。