バナナを筋トレや運動の後に食べる方。プロテインと一緒で大丈夫?
2017/03/01
バナナは筋トレやランニングなどの運動全般に最も適した食材だと思っていますか?
実は・・・、ちょっと間違っています!
もっと良い食材もありますし、バナナを過信しすぎると逆に体に負担をかける原因や、プロテインの効果を半減させてしまう可能性があります!!
運動前後にエネルギー補給の目的で、良いと思ってバナナを食べる方がとても多いです。
もちろん、バナナは良質の炭水化物を含めている良い果物であり、運動前後のエネルギー補充で食べることにも適しています。
しかしバナナは若干特異な性質の果物です。
多糖類でんぷん質がほとんどで、血糖値を直接高めるブドウ糖含量は低い!
GI値も50~60台で低い方です。
栄養的には果物よりはサツマイモにもっと近いです。
アフリカや南米の一部地域では主食として食べられています。
単純におやつあるいは炭水化物の補充で食べるにはいいものですが、血糖値を早く引き上げてくれる単糖類と思ってバナナを食べていたなら、それはちょっと考えを変えたほうがいいです。
そして熟していないバナナで渋みを出すタンニン成分は消化器活動、タンパク質とミネラルの吸収を阻害する代表的な成分です。
タンニンは消化器の粘膜を萎縮させ、全般的な消化を遅らせます。
渋みはタンニンのことで味覚細胞が萎縮することからくる一種の痛みです。
柿にもタンニンが多いですが、それで柿と肉は一緒に食べるとよくないと言われています。
実際に神経質な方たちはお腹壊す場合がよくあります。
だからバナナをそのままおやつで食べることなら何でも別に構わないですが、もし運動後にプロテイン、あるいは肉類と同じタイミングで食べるのであれば渋味が完全に消えた完熟バナナを食べたほうがいいです。
お金をかけて食べた食品あるいはプロテインを飲んで早く吸収する効果を、バナナのせいで失う可能性ががあります。
ちなみにカロリーは
バナナの100グラム当たりの炭水化物は25グラムほどで、カロリー100kcal程度です。
熱量で比べるとジャガイモと似ており、ご飯やサツマイモよりは低いです。
(ネットでは「1本あたり100kcal~」だと情報が流れていますが、これは頼りにならない、信頼性が低い情報です。
皮をむいて出したバナナの中身の重量はそれぞれ、バラバラです。
スーパーで販売する安価で小さなバナナは60~80グラムにしかならないのもあるし、デパートで販売する高級バナナのような良いものは皮をむいた可食部だけでも200グラムもするのもあります)
とにかく、、
熟していなくて緑色に近いバナナのGI値は30~40ほどでかなり低いです。 繊維素とタンニンのせいで消化がとても遅いです。
黄色いバナナは、サツマイモと似たようなGI値で50~60程度です。
皮に黒い斑点のシュガー・スポットが生ずるほどで過剰に熟成されたバナナも70程度が限界です。
つまりカロリーとGI値、両方を比較してみても、バナナは血糖値を早く大幅に引き上げる食品ではありません。
マラソンで走りながらバナナを手渡されて食べている光景を見たことがありますが、体にとっては非常に負担がかかる良くない食べ方です。
まとめ
運動前後に食べるのはいいですが、エネルギーとして早い吸収を目的に食べるのであれば、緑色に近いバナナや普通に黄色くてきれいなバナナより、シュガースポットの出ている完全に熟したバナナを食べた方が、より効果を出すことができます。
食べる量は、100~150gくらい。中くらいの大きさのバナナ1本で十分です。
しかしながら、バナナが何よりも優秀な食材というわけではないので、必ず食べる必要はないです。
より吸収が早くエネルギーに変えてくれる食材は、単糖類のハチミツです。
バナナをおやつで食べるのであれば熟していなくても構いません。